院長コラム

映画『はたらく細胞』を観て思ったこと

― 子ども向け?いえ、大人にこそ必要な視点でした ―

先日、話題の実写版『はたらく細胞』をテレビのロードショーで観ました。
正直、最初は「子ども向けの映画かな?」と思っていたのですが、観終わってみると真逆。

これは大人にこそ必要な映画だと感じました。

なぜなら、この映画が一貫して伝えているメッセージは
「体は敵ではない」という構造だったからです。

体の中で起きていることを、擬人化という形でとてもわかりやすく描いていますが、
実はこれ、私たち治療院の現場で日々お伝えしている考え方とほぼ同じです。

今日はこの映画を“入口”にして、
「痛み」「炎症」「慢性症状」をどう捉えるかについてお話しします。


炎症は“悪”ではない

白血球が戦っている理由

映画の中では、白血球たちが必死に細菌やウイルスと戦っています。

現実の体でも同じようなことが起きています。

  • 腫れる 
  • 熱が出る 
  • 痛む

これらはすべて「異常」ではありません。
体を守るための正常な反応です。

痛みや炎症が出ると、
「壊れた」「悪くなった」と感じる方が多いですが、
実際にはそうではないケースがほとんどです。

私たちの視点では、
痛みは“壊れているサイン”ではなく、
体が『ここに問題があるよ』と教えてくれているサイン

映画で言えば、白血球が必死に戦っているのに、
「うるさいから黙らせよう」としている状態が、
痛みだけを無理に抑え続けることに近いかもしれません。


体は“役割分担”で守られている

慢性症状の正体とは

映画には赤血球・白血球・血小板など、
それぞれ明確な役割を持った細胞が登場します。

体の構造も同じです。

  • 足:体を支える土台 
  • 骨盤:全体の基礎 
  • 脊柱:バランスとしなやかさ 
  • 筋肉:安定と動きの調整

どれか一つでもうまく機能しなくなると、
他の部位がその分をカバーしようとします。

これが続いた状態が、
いわゆる慢性的な痛みや違和感です。

つまり多くの場合、
「壊れた」のではなく、
守るために頑張りすぎた結果

特に足元の機能が崩れると、
骨盤や腰、首・肩まで影響が広がります。

当院で行っている足からのリハビリや評価は、
この“役割分担の崩れ”を整えるために欠かせない視点です。


「消す医療」と「整える医療」の違い

映画では、明確な敵(ウイルス)を倒します。

ですが、慢性症状の多くは
倒すべき敵がいるわけではありません

だから考え方が変わります。

  • 痛みを「消す」 
  • 痛みが出た構造を「整える」

私たち京都ヘルスラボが大切にしているのは後者です。

痛みを感じる=悪者
ではなく、
体の構造や使い方にズレが出ている結果としてのサイン

一時的に抑えるのではなく、
なぜそこに負担が集中しているのかを見直し、
体全体がスムーズに働ける状態を目指します。

これは映画で言えば、
敵を倒すだけでなく、
街のインフラを整えて平和な状態を保つイメージです。


結論:体はあなたの味方

映画を通して改めて感じたことがあります。

体は、あなたを壊そうとしているのではありません。
守ろうとしている。

痛みや違和感は、
体からのメッセージです。

それを無理に消すのではなく、
「なぜ出ているのか」を一緒に整理し、
構造から整えていく。

それが私たち京都ヘルスラボの考え方です。

体を敵にしないこと。
体を理解し、味方につけること。

『はたらく細胞』は、
その大切さを思い出させてくれる映画でした。

もし今、
「このくらい我慢すれば…」と思っている不調があるなら、
それは体からの立派なサインかもしれません。

まずはご自身の体の状態を知るところから、
一緒に始めてみませんか。

小林俊太

小林俊太

運動を通じて健康でいることの大切さを常に 多くの患者様のみならず、地域の皆様へ伝えていきたいです!

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