就職先を考える時、
「入社して何年か経ったら、自分はどうなっているんだろう?」
ということも考えると思います。
施術ができるようになる。
患者さんを担当する。
給料が上がる。
役職がつく。
もちろん、そうした変化もあります。
でも京都ヘルスラボでは、キャリアを単に役職が上がっていくこととは考えていません。
僕たちが考えているのは、
自分のことをできるようになる。
↓
患者さんを任せてもらえるようになる。
↓
周囲を支えられるようになる。
↓
人が成長できる環境をつくれるようになる。
という成長です。
目次
- 1 だから1年目に一番身につけてほしいのは、技術だけではありません
- 2 3年後の目安はH2-1
- 3 3年ほど経った時、一つの目標にしてほしいことがあります
- 4 ただし「1年でH1-2、3年でH2-1」が絶対ではありません
- 5 H3になると「自分ができる」だけでは足りなくなります
- 6 H4では「人が成長できる環境」をつくる
- 7 管理職になることだけがキャリアではありません
- 8 それでも、管理する経験は治療家にも必要だと考えています
- 9 階層と役職は別です
- 10 技術が上手ければ、必ず上に進めるわけではありません
- 11 5年後、10年後に「人として成長した」と感じてほしい
- 12 独立についても、僕の考えを書いておきます
- 13 最終的には、家族を支えられる人になってほしい
新卒はH1から始まります
京都ヘルスラボでは、新卒スタッフは全員H1からスタートします。
H1のテーマは、
「自分を再現する」
です。
施術。
患者さんへの対応。
院内業務。
まずは教えてもらった基本を身につけ、自分の役割を正しく行えるようになるところから始めます。
H1には、
H1-1|習得
H1-2|自立
H1-3|安定再現
という3つの段階があります。
新卒入社から1年後の一つの目安はH1-2です。
H1-2になると、
「次は何をすればいいですか?」
と毎回確認しなくても、
今の状況を見て、自分で必要なことを考えて動ける。
そんな状態を目指します。
だから1年目に一番身につけてほしいのは、技術だけではありません
僕が新卒1年目で一番身につけてほしいと思っているのは、
自分自身に素直になり、自分自身が成長するための行動ができること
です。
できないことをごまかさない。
教えてもらったことをやってみる。
指摘された時に、自分を守ることから入らない。
分からなければ聞く。
できなかった理由を考える。
もう一度やる。
そうしたことを繰り返してほしいと思っています。
だから前の記事でも書いたように、新人の頃は5Sもよく見ています。
院内が乱れている。
備品が足りない。
次の患者さんの準備が必要。
誰かが忙しそうにしている。
そんな時に、自分から気づいて動いている姿が見えると、
僕は、
「次の仕事を任せてみよう」
と思います。
派手な仕事ではありません。
でも、こうした日々の行動に、その人の成長が一番出ると思っています。
3年後の目安はH2-1
3年後の一つの目安として考えているのが、H2-1です。
H2のテーマは、
「状況に応じて応用する」
です。
H1では、まず基本を自分で再現できる状態をつくります。
H2では、その基本を使って、
患者さんの状態。
目的。
身体の変化。
その日の反応。
などに合わせて、自分で施術・説明・処方を調整していきます。
決められた施術をそのまま行うだけではありません。
「この患者さんには今、何が必要なのか」
を自分で考えられる治療家になっていく段階です。
3年ほど経った時、一つの目標にしてほしいことがあります
それは、
上位のスタッフが担当している患者さんを、任せてもらえること。
です。
これは単に施術技術が上手いというだけでは難しいと思っています。
患者さんの身体を観られる。
必要な施術を考えられる。
きちんと説明できる。
患者さんと信頼関係を築ける。
任された仕事を最後までできる。
そして、
「この先生なら任せても大丈夫」
と、患者さんからもスタッフからも思ってもらえる。
そこまで含めて、患者さんを任せられる先生だと考えています。
ただし「1年でH1-2、3年でH2-1」が絶対ではありません
ここは誤解してほしくないところです。
京都ヘルスラボでは、
「1年経ったから自動的にH1-2」
「3年働いたからH2」
という昇格はしません。
前回の記事で紹介した定性評価と定量評価をもとに、実際の成長を確認して階層を決めます。
逆に言えば、
成長が早ければ、年数に関係なく先へ進めます。
年齢や勤続年数ではなく、
「実際に何ができるようになったのか」
を見ます。
H3になると「自分ができる」だけでは足りなくなります
H3のテーマは、
「他者・チームへ直接影響する」
です。
ここから、仕事の範囲が変わってきます。
自分が患者さんを施術できる。
自分が結果を出せる。
それだけではなく、
後輩の相談に乗る。
新人を指導する。
困っているスタッフを支える。
自分が身につけた技術や考え方を伝える。
チーム全体が良くなるために動く。
という役割が増えていきます。
つまり、
自分が成長する段階から、誰かの成長を支える段階へ進む。
これがH3です。
H4では「人が成長できる環境」をつくる
H4では、さらに役割が変わります。
テーマは、
「個人の力を仕組みに変え、組織で再現する」
です。
自分ができる。
後輩にも教えられる。
その先に、
自分がいなくても、現場が円滑に回る状態をどうつくるか。
スタッフが成長できる環境をどうつくるか。
を考えるようになります。
運営業務にも関わり、
自分個人の患者さんだけではなく、院全体を見る範囲が広がっていきます。
管理職になることだけがキャリアではありません
治療家として、
整体を深めたい。
鍼灸を深めたい。
足について学びたい。
歩行やインソールを専門的に学びたい。
そうした専門性を深めていくことも、もちろん認めています。
実際に現在、新卒入社3年目のスタッフが自分から外部の勉強会へ参加し、新しいメニューを考えています。
会社側も、そのスタッフの考えを聞きながら、新メニューとして形にするための会議やサポートを行っています。
「会社が作ったメニューを覚えて施術する」
だけではなく、
成長すれば、
自分が学んできたことを患者さんへ届ける形にする。
そんな仕事にも挑戦できます。
それでも、管理する経験は治療家にも必要だと考えています
ここは京都ヘルスラボの考えとして、採用前に伝えておきたいところです。
全員が院長にならなければいけない、とは考えていません。
ただ、
より多くの患者さんから信頼される治療家になるためには、人を支えたり、人の成長に関わったりする経験も必要
だと僕は考えています。
「管理職」と聞くと、
数字を見る。
スタッフを管理する。
現場から離れる。
そんなイメージがあるかもしれません。
僕が考えているのは少し違います。
自分も患者さんを診ながら、
後輩を見る。
スタッフの状態を見る。
困っている人を支える。
チームがうまく動くように考える。
いわゆるプレイングマネージャーとしての経験です。
一人の患者さんと信頼関係を築くことと、
一緒に働くスタッフから信頼されること。
もちろん同じではありません。
でも、相手を観る、聴く、伝える、支えるという部分では重なるものがあります。
だから、上位の治療家を目指す過程では、こうした経験も大切にしたいと思っています。
階層と役職は別です
H階層が上がったから、自動的に院長になるわけではありません。
京都ヘルスラボでは、
H階層=その人の能力・成長段階
役職=組織の中で任される役割
として分けて考えています。
将来的な役割としては、
スタッフリーダー。
プロジェクトリーダー。
研修責任者。
メンター。
副院長。
HRマネージャー。
継承責任者。
分院長。
エリアマネージャー。
なども給与制度上は設計しています。
ただし、ここも誤解がないように書いておきます。
現在、成長階層として正式に構築できているのはH4までです。
H5以降については、院長クラスなど、より組織マネジメントを担う階層として今後設計していく予定で、まだ完成していません。
完成していないものを「すでにキャリアとして用意されています」とは書きたくありません。
会社の成長に合わせて、ここも作っていきます。
技術が上手ければ、必ず上に進めるわけではありません
京都ヘルスラボでは定性評価を大切にしています。
どれだけ施術技術が高くても、
人と協力できない。
自分自身の基準だけで仕事をする。
周囲の状況を見ない。
自分の考え方や在り方を振り返らない。
そうした状態であれば、次の階層には進めません。
なぜなら、
考え方や在り方が成長しなければ、数字の成長も長くは続かない
と考えているからです。
自分一人だけが成果を出せる人ではなく、
患者さん。
スタッフ。
後輩。
周囲の人から信頼される人へ。
階層が上がるほど、そこを求めます。
5年後、10年後に「人として成長した」と感じてほしい
僕が長く働いたスタッフに一番感じてほしいのは、
「京都ヘルスラボに入って、人として成長できた」
ということです。
例えば数年後、学生時代の同期と話した時。
同じ治療業界で働いている同期と仕事の話をした時。
技術だけではなく、
患者さんとの向き合い方。
仕事への考え方。
チームとの関わり方。
後輩への関わり方。
自分自身の成長の考え方。
そうした部分で、
「自分はこの数年間で成長できたな」
と、自分自身で感じられる人になってほしい。
そのために、評価制度や毎月の面談、5OS、研修などの仕組みを作っています。
独立についても、僕の考えを書いておきます
将来、
「いつか自分の院を持ちたい」
と思っている人もいると思います。
独立そのものを否定するつもりはありません。
応援したいと思っています。
ただ、現在の治療業界を考えると、
施術ができるようになったから独立すればいい
とは思っていません。
現時点では、少なくともH4-3を乗り越えられるくらいの力を身につけてから送り出したいと考えています。
自分が患者さんを診られるだけではなく、
幅広く人を支えられる。
人の成長を支えられる。
現場を回せる。
仕組みをつくれる。
そこまでできる人であれば、独立しても応援したい。
ただし、これは独立する人だけに求めていることではありません。
京都ヘルスラボに残ってくれる先生にも、同じように成長してほしいと思っています。
最終的には、家族を支えられる人になってほしい
患者さんを支える。
後輩を支える。
チームを支える。
会社を支える。
いろいろな「支える」があります。
でも、その先に僕が思っているのは、
自分の家族を支えられる人になってほしい
ということです。
仕事で技術を身につける。
人から信頼される。
後輩を育てられる。
責任ある仕事を任される。
収入も上げていく。
そうやって仕事を通じて人として成長した力は、仕事の中だけで使うものではないと思っています。
自分の人生や、自分の大切な人を支える力にもなる。
だから京都ヘルスラボでのキャリアは、
役職を上げるためだけのものではありません。
まず自分を育てる。
患者さんを支える。
人を支える。
人を育てる。
そして、自分の大切な人を支えられるところまで成長する。
僕は、そんなキャリアを一緒につくっていきたいと思っています。
次回は、
「給与・休日・福利厚生|働く条件について」
を、実際の条件をできるだけ具体的に紹介します。
株式会社 京都ヘルスラボ
代表 小林俊太